マンションやアパートといった集合住宅の場合、各戸の水道の「元栓(止水栓)」は、そのほとんどが玄関ドアのすぐ脇に設置された「パイプスペース(PS)」、または「メーターボックス」と呼ばれるスペースの中にあります。このスペースは、通常、肩幅ほどの大きさの金属製の扉で覆われており、多くの場合「水道メーター」「ガスメーター」「電気メーター」といったインフラ設備がまとめて格納されています。この扉は、通常鍵がかかっておらず、手で開閉できるラッチハンドルが付いているか、マイナスドライバーなどで開けられる簡易的なロックが付いています。扉を開けると、壁には水道管やガス管が立ち上がっており、それぞれのメーターが設置されています。水道の元栓は、壁から出てきた水道管に設置された「水道メーター」の、室内側(蛇口側)に付いているバルブがそれにあたります。形状は、円形で回しやすい「ハンドル型」か、90度回転させて開閉する「レバー型」のいずれかであることが多いです。ハンドル型の場合は、蛇口と同じように時計回りに回し、固くなるまで閉めます。レバー型の場合は、配管と平行になっている状態が「開」、配管と直角になっている状態が「閉」です。緊急時には、このレバーを配管と直角になる位置まで動かします。パイプスペース内には、他の部屋のメーターも並んでいることがあるため、必ず自分の部屋番号が明記されているメーターと元栓であることを確認してから操作することが、絶対に守るべき注意点です。ごくまれに、このパイプスペースがなく、屋外の地面に各戸の量水器ボックスが個別に設置されている古いタイプのアパートもあります。